「とにかく、真部所長代理が合コンでモテモテだった夜に……」


 ユカリさんの冷たい視線が突き刺さる。


「私たち三人は、総理官邸に呼ばれました。

 総理は所長が科警研に依頼した脅迫状を片手に『これは何だ?』とそれはそれは世にも恐ろしい顔で私たちを睨みつけてきたんですーっ!」



 佐藤ちゃんは、わーっと泣き真似しながらテーブルに伏せた。


 気持ちはわからなくもない。アイツのオヤジに睨まれたら、確かに恐いだろーな。