「に……二十代!?」 いや、見えなくもないけど。 態度と生活ぶりから、もっと年いってると思ってた。 「そうだよ。二十代仲間だろ、親近感わいただろー」 「親近感は無い。二十代でこんなマンションで一人暮らしだもんな」 「無いって、ゼロですか?」 「限らなくゼロに近い」 食前酒が運ばれてきて、俺たちはグラスを合わせた。 「二人とも、私の話聞く気あるのかしら?」 「あります」 そうだよ、コイツの年齢なんかよりユカリさんが調べてきてくれた事の方が重大だ。