「……ってわけで、藍莉は本物の香月家のお嬢様だし。やっぱパクりは藍利が絡んでるんじゃねーの?」
運転するゼンの横顔を睨みつけた。
どーすればいいんだよ。商品二個もパクられて、発表までされちまってる。うちの会社は大打撃じゃねーか。
自社ビルまで買って、社員だって結構な数いるし前期の売上は黒字でも、さすがにやばくねーか?
快適なドライブとは対照的に、俺の中では心配が膨らんでいく。
だいたい、コイツの適当経営は世の中で一番信用できないんだよ。
変な一発芸ができるだけで部長になれる会社だ。俺なんて、わけも分からず所長代理だ。



