「まあ、いい。今回は見逃してやる」 「はぁ? 裁判してやるって言ってんだよ七三!」 香月峻は咳払いして前髪を少しだけいじる。 綺麗なぴっちり七三が若干乱れた。 「次からはウチのレセプションには出入り禁止だ。いいな?」 「頼まれたって来ねーよ。ってか、そっちこそパクリやめろ」 両脇の警備員が俺の腕を掴む。 がっちりと脇を押さえられて、部屋から出るように促された。 「ちょ! まだ話終わってねーだろ! 離せ!」 体格のいい警備員は容赦なく俺を追い出そうとする。