香月峻は鼻息を荒くしたままソファーにふんぞりかえった。

 短い足を無理やり組むと、びっくりっぷに目をくれた。


「なかなか良くできている。ドッキリクリップの贋作だな」


「そっちが贋作だろ!」


「裁判で訴えってやってもいいんだぞ?」



「ああ、望むとこだ。裁判しようぜ。びっくりっぱこの分も訴えてやるよ」


 裁判なんてゼンが超得意そうだぜ。

 どっかから有能な弁護士連れてきて、総理大臣の息子権力でちょちょいのちょういで勝てそうじゃん。