「トレンド? 今の時代分け目は流行ってねーんだよ! 天下のジャニャリーズだってピッチリ分け目の奴いないだろが」


「ひっ! 貴様! 天下は香月グループのものだ。うちの会社が本気を出せば、人気のアイドル事務所だって買収してやる!」


「無理無理。お前が関わったりしたらファンが減るだろが、社長が七三じゃアイドルが育たねーよ」



 香月峻はバンと膝を叩いて立ちあがる。



「それはうちの会社に対する冒涜か!」


「あたりまえだろ。パクリ商品売ってパーチー開いてるような会社、俺最低だと思うぜ」