「ふーん。どうぞご勝手に……トミックカラーズのレセプションパーチーには俺一人で潜入して来いってわけか……」


 トミックカラーズ……? あのドッキリパコを発売した会社だ。



「ユカリは、上海に上海蟹食いにいってるし。どーせ、一番偉いの俺なのに休日返上で働きますよーだ」


 ゼンは、プイっとそっぽ向いて唇を尖らせた。

 店員は首をかしげたまま、その様子をうかがっている。


「そういうこと最初に言えって、いつもいってんだろ!」


「だって、淳一。最近モテモテで調子乗ってるし」


「どんな言いがかりだよ!」