「でもそれじゃあ、五十嵐さんが…」 「あたしは、困らないから」 「月曜日から定期テストなんでしょ?」 「そうだけど…。ぶっちゃけ、いらないから。別に、必要ない」 教科書見たって、 わかることしか書いてないから 最高につまらないだけだし。 「でも…」 「先生来たから。この話はもう終わり」 そう言ってあたしはさりげなく、 机を離した。 ………壁に くっついちゃったじゃん。 もうっ…。