「じゃあ…また明日ね」

「おう!! おやすみ」

ファミレスを出て、
しばらく歩いたときだった。




「マリナ」

「………何?」

「アイツって………」

そこまで言ってケイは、
黙ってしまった……。


「そう…だよ」

やっぱり…気づいた…よね。

カイがサタンだってこと。


「告られたのって…アイツ?」

悩んだ末ケイは、
そう…聞いてきた。



「あたし、好き…かもしれない」


答えになっていない答えを、
あたしはした。





―――…だけどこれは、
あたしの“本音”だ。