──デイトリアは勇介を護る事に専念するため、仕事を辞めて自分のマンションも引き払った。

 時折エルミが様子見とデイトリアに魔物たちの動きを伝えに訪れる。

 三人がソファーに座り語り合う。

 問題は深刻だろうに、勇介を和ませるようとしているのか二人は明るいやりとりをする。

 勇介はこのひとときが好きだった。

 無理な事だと解っていても、このままずっとこうしていられたらいいのにと思う。

 いつか、彼らは自分を護るために壮絶な戦いを繰り広げるのだろう。

 それをただ見て、護られるだけでいいのだろうか。