「これからどうなっていくんだ?」

 勇介の言葉にデイトリアはキーボードを打つ手を止める。

 視線は宙を見つめ、瞳の奥に険しさを表した。

「目的は勇介だ。前回の攻撃で私に注意が向けられていれば良いのだが」

 勇介はその言葉を聞き逃さなかった。

「ちょっとまてよ。じゃあこないだのは、わざとあんな戦い方をしたっていうのか?」

 声を荒らげた勇介にデイトリアは驚いた様子でやや目を丸くした。

「最も確実な方法を取っただけだ」

「でも自分を盾にするなんて!」

 そのとき、勇介はエルミの言葉を思い出した。