ビーフシチューとサラダにスープ──これまた男同士で囲む食卓に眉を寄せた。

 デイの手際は良く、包丁を持つ手も慣れたものだったが、これがエルミだったらなぁとやっぱり思わずにはいられない。

「……美味い」

 なんと、これが絶品のうまさだった。

「それはよかった」