「仲間って?」

「仲間といってもほとんど会わないんだけどね。とても綺麗な人よ」

「へえ」

 キレイな人か、どんな人なんだろう。

 仲間ということは、その人も不思議な力を持っていて──人間じゃないのかな。

 勇介は若干の不安を抱きつつも、綺麗な人という言葉に期待もした。

 そんなとき、玄関の呼び鈴が来客を伝える。

「来たわ、出てくれる?」

「え、玄関から?」

 そんな勇介の言葉にエルミは小さく笑う。

 てっきり人間じゃない者らしくこの場に突然、現れると思っていた勇介は考えていた事の恥ずかしさに小走りで玄関に向かった。

「はい」

 ドアを開き勇介の目に映った人物は──