「私に何をさせると? 第三者の介入は事を大きくするだけだ。人が成した事は人が解決させねばならない」

 それはそうかもしれないけど、デイの力ならどうにか出来るはずじゃないか。

 あんなに強いんだから。

 それとも、デイにとっては戦争など取るに足らないものなのか?

「デイは何とも思わないのか」

 再び朝食の支度を始めたデイトリアに喉を詰まらせる。

「私に何を望む。泣いて悲しめとでも言うのか。それとも、ただ悲しみに暮れていれば良いのか」

「あ、いや。そういう訳じゃ……」

 解決できないことをデイに押しつけている。

 いつもそうだ、何も出来ない無力な自分を嘲笑しながら見ない振りをする。

 そのくせ、誰かが解決してくれないかと高望みする。

 自分では動かないくせに俺は──