「こうしとけばね、 昆布を噛み続けてる間は何も話さないのこいつ。 急におとなしくなるから。 今度から昆布常備しときな。 長い間離したかったら、昆布袋ごと投げてあげるといいよ。」 「餌付けか。」 ケンを残して屋上から去った私たち。 つか。 これが、成宮と私の(別に同じクラスでもない)初会話だった。 なんでこのとき、 こんなに馴れ馴れしく喋ってたんだろう。