黙ってうつむく真優。


「さて、その赤い頬に湿布を貼りましょうか」
そう言って優しく笑う岡田。真優の目には涙が溜められていた。

「うぅ…ぐすっ」

「ははっ大丈夫ですか??」
岡田は真優の赤く腫れた頬にそっと触れた。
真優は大粒の涙を流した。全身の力が抜けた感覚。

___可愛いなぁ。

「あ、高橋さん」

岡田はスーツのポケットから取り出したのはピンク色の銀紙に包まれたチョコ。
「食べませんか??」

「……‥食べる」

岡田はふふっと優しく笑い真優の手のひらにチョコを置いた。

___まるで小学生相手にシテルみたいだなぁ。

いつもは大人な真優の意外な一面を見た岡田。

「う…うぅ……‥」

また真優は泣き出した。
チョコを食べながらなので口をモゴモゴさせている。

「高橋さん…‥」
「うぅ……うわぁぁあぁぁんっうぅっ」

岡田の目の前でまるで小学生のようになく真優を見て岡田はうつむいたまま。

「高橋さん…」




岡田はそういうと真優の体を自分の胸に抱きしめた。真優は腕を岡田の背中に回してさらに泣き出した。