「な、何ですかコレは。」
授業をしにきた先生であったが、誰が見ても普通ではない光景。

割られたガラスに倒されたドア。真優の顔は赤く腫れていて泣いている舞。殴ったであろう男子は取り押さえられていて床に押し潰されている。そしてクラスの女子は何人か泣き崩れている。

___ただ事じゃないな。これは…‥どうしたら…。
岡田は、どうしたらいいかわからなかったが冷静にしゃべりだした。

「怪我人がいるようですね、先にその怪我した人達を保健室へ。後の人は後で話を聞きます。それまでに教室のかたずけをして静かに席についてなさい」






―保健室―

「何があったんですか」

岡田と真優はここでやっと事情を知った。男子はそのまま担任のところへお説教へ。舞は安心して教室へ。
ここで真優は岡田と二人きりになった。

「大丈夫ですか??」
「かなり痛い」

だろう、と岡田は思う。
男子が思い切り平手打ちをされた事はないがだいたい想像がつく。

「あの時、高橋さんと教室へ行くべきでした。」