「ごめん、嘘」

岡田は真優のことを考えて顔を離す。
___自分が寝ている間にキスなんて嫌だよな。


「あっ先生…‥」

岡田は真優を見ると真優は目を覚ました。

「ここは…‥??」

「俺の部屋」

「あっ…‥」


真優は顔を真っ赤に染めた。

「…ごめんなさい」


真優はそう言ってベッドから立ち上がった。

岡田の横をスルリと抜けて、制服を整える。
そしてスクバを見つけるとドアに向かって歩き出した。


「本当にごめんなさい」

真優は岡田の方を一切見ずにドアの前に立つ。


岡田には今までにないぐらいの寂しさが押し寄せた。
何かわからない物が一気に溢れ出す感覚。


岡田は真優の腕を力強く引いた。

「ひゃあっ」


真優はストンと岡田の胸に後ろから倒れこむ。
そのまま岡田はぎゅっと腕で抱き締めた。