しばらくして杉山は口を開いた。

「先生は…‥」

「??」

「先生は先輩が好きなんですか…‥??」

___直球だなぁ。


岡田は多少驚いた顔をしたが少し考えて冷静に答えた。

「まさか…‥僕は教師だ」

杉山はパァッと笑った。

「ですよね、良かった…‥」
「ハハッ高橋さんがかなり好きなんだね」


杉山は顔を赤くした。

「い、いや…‥」


「否定はしないわけだ」

「ま、まぁ」


最近の子はやけに素直だと微笑んだ岡田。

杉山はニコッとしながらココアを飲む。


しかし実際、岡田には余裕がないと感じていた。




「あ、そういえば杉山くんはどこに住んでるの??」

「この寮の3階です」


___!?

思考停止。

杉山はニコッと笑う。


岡田、真優の部屋は2階。
杉山は1つ上の階に住んでいたのだ。


「そうなんだ、近いね」

「はい」


___嘘だろ...。


___近すぎる。
真優と杉山の距離。




最悪だ。