「どうしたの??」

岡田は目をそらし、冷静な顔で話をかけた。

杉山は真優の部屋の前にいたのだ。確実に真優を待っていたのだとわかっていた。


「高橋先輩、今日部活に来なかったから心配で…‥」
「高橋さんとはずっと一緒にいましたよ??」

「!?」


杉山は驚いた顔を見せた。
岡田は自分の部屋の鍵をあける。おぶさっている真優はまだ起きない。


「中に…‥入る??」

「先輩もいれるんですか」


岡田はその質問にクスッと笑ってうなずく。

「お邪魔します…‥」


岡田は自分の寝室へ行き真優をベッドに寝かした。

杉山はリビングにあったソファーに座る。


「何か飲む??ココアあるよ」
「あ、じゃあ…‥」


岡田はココアを差し出す。



しばらく続く沈黙。

杉山の座るソファーとは反対側に座る岡田。


杉山は大体の状況をなんとなく理解していた。