「あぁ、ありがとう」


岡田は忘れ物を取り、車に戻ると真優はまだグッスリ寝ていた。

___よく寝るな。


真優の頬をつんつんしたあとに車を走らせた。
寮までは数分で着く。

こんなに甘えん坊な真優は初めてで正直岡田は戸惑っていた。


___真優さんはなんで今まで、甘えられなかったんだろう。

そんなことを考えていたら寮に到着した。


___ここからがどうしようか...。


「真優さん」

「zzz」


また岡田は真優をおぶさって寮に入っていった。


急な階段…‥。
結構つらい。


「あっ…‥」

岡田は声のするほうを見た。

「!?」

目の前には杉山がいた。
杉山はペコッとお辞儀する。
杉山と岡田は少し似ているところがある。

いつも冷静な対応。
2人ともいい子という感じ。