「少し仕事してもいいかな」
「いいですよ」


岡田はソファーに座って仕事を進め出した。
真優はその横に座る。


パソコンをいじる岡田の指先を見つめていた。

細くて長い。


___キレイ…‥。

「どうかした??」

「あっいや…‥」


真優は目をそらす。
話し出す岡田。

「高橋さんって時々さ、すごく寂しそうな顔するね」
「そうですか…‥??」

真優には自覚がなかった。

「うん。泣きそうな感じで」

「岡田先生だって悲しい顔よくしてますよ」

「そう!?」

岡田はびっくりした顔をしながらも笑う。


「高橋さんのせいだよ」

「えっ??」


岡田は笑いながら話す。


「好きなのにいつも遠くにいるんだもの」

「そ、そうですかね」

「気持ちがね」


「!?」

岡田は微笑んでいる。
しかし、その微笑みもどこか寂しそうな感じ。


「わ、私は…‥」

「??」


真優は顔を真っ赤にして話し出す。岡田はそれを見て自然と笑ってしまう。


「岡田先生に寂しい顔して欲しくないなぁなんて」