その頃、真優は岡田を探していた。部活までまだ時間はある。


___職員室にもいないしなぁ…‥。

「あ、梶野先生!!」

「ん??あら、真優」

真優はたまたま通りかかった梶野を呼び止めた。

「岡田先生知りません??」

梶野はハッとした後ニヤニヤしなが口を開いた。


「確か、国語科資料室」

「ありがとうございます」


真優は走り出した。
実際岡田に会ったところで何もすることはない。

3階の反対側校舎の相談室の隣の国語科資料室に着いた。


3階には誰もいないぐらい静かだった。


コンコン

真優は勇気を出してノックしたものの返事がない。


「は、はいりまーす」

もしかしたらいないのかな??とも思ったが一応…‥。

ガラガラッ

「あ…‥」


岡田は資料室のソファーで眠っていた。

___寝たフリ??

真優はドアを閉めて岡田に近づいた。

「ふふっ可愛い…‥」


岡田は眼鏡をはずしてぐすっり寝ていた。

初めて見る岡田の寝顔…。ちょっと優越感に浸っていた。