―授業中―

その頃、杉山は授業中ボーッとしていた。

国語の時間で岡田が担当だ。


「じゃあ、杉山くん次のページ読んでください」

「あ、はい!!」


杉山の中には昨日の真優の抱きついてきたのがなかなか頭から離れなかった。


杉山は昨日なかなか真優が帰って来なかったのが結構心配だった。


『梶野先生…‥高橋先輩たちは…‥??』

『あぁ、二体の倉庫の掃除!!』

___いくらなんでも遅くね??もう2時間は帰ってきてねーよ。

しかし杉山は先に帰ったのだと思っていた。
部活後の体育館掃除を一人でやっていた。

『あぁ、杉山!!』

杉山はバスケ部の先輩に呼び止められた。

『俺、もう帰んなきゃならなくてさ…‥ごめん、杉山、カギ職員室に返してくれるか??』

『わかりました』


杉山はステージを不意に見た。

___あ、これ真優先輩のスクバ…‥。


___もしかしたら真優先輩はまだ帰ってない??
じゃあ、なんでカギが…‥あ、ま…さか…‥。


杉山は猛ダッシュした。