職員室に戻った岡田は顔を真っ青にしていた。


___あぁ高橋さん、杉山くんに抱きついてた。

見たくもないものを見せられて正直ショックを受けていた。

岡田が真優を気にし始めたのは真優が2年生の半ばの時だった。

寮の隣に住んでいるのが部活で一緒の真優だと知ったのがこの時だった。

岡田自身、なんで気づかなかったのだろうと思うぐらいだった。

それから真優はいろんな先生の口から名前が出ていた。職員室では「しっかり者の真優」というあだ名がつけられていた。

それからなんとなく真優を目で追いかけることが多くなった。

もっと真優を知りたいと感じてきたのだ。


そして真優を知るたびに「この子は誰にも頼らない」というところが見えてきた。


人に頼らず、甘えず、自分に厳しい。

そして真優はどこか寂しそうな顔をする。


なぜ甘えない??


俺はここにいる。


甘えていいのに。