岡田は運転しながら話を続ける。どこか悲しい目をしている。

「俺がもし目の前のこの子を愛してこの子が救われるとしたら…‥それは罪かなって」

「…‥え??」

「あ、いや…‥なんでもありませんよ」

そういって岡田はニッコリ笑う。

真優は考えてから顔を真っ赤にした。

「せ、先生それって…‥」
「着きましたよ」

＿＿＿あ…‥。

車は真優の寮の前に止まっていた。

岡田は車を降りて真優を助手席から降ろす。
そして後部座席につんでいた荷物を降ろす。


「行きましょうか」
また怪しい笑顔を真優に向ける。
「お、送るってここまででいいですよ」

しかし岡田はニッコリ笑って無言のまま。
とうとう真優の部屋まで着いてしまった。

「先生、なんで私がここに住んでるってわかったんですか??」

「だから高橋さんの家の近くに住んでるから」

「それでもこんな正確に知ってるなんてなんか…‥」



「あぁ、それはあなたの部屋の横に住んでるからね」
「…‥」


そういって岡田は横の部屋の鍵を開けた。
すると「あっ」と言って真優を見た。