「そっか、良かったー。正直彼女いなくて安心した。
じゃあまだ大丈夫……か。ねぇ、陸斗」


「えっ……」


優しく、少し嬉しそうにも見える顔で微笑みを向ける先輩の考えてることがよく分からない。


いや、だってさ。


先輩は別に「なんだ、お前リア充じゃねぇの?ぼっちざまぁwww」とか言って、意地悪な笑みを浮かべている訳じゃないんだよ???


そ れ に、「じゃあまだ大丈夫」ってね。もしかしてそっち?ってなんじゃん。


いや、俺男だし……??
も、もしかしてじゃねぇだろおおおおおい!!!←



「付き合っちゃう?俺と」
…と、とかねぇぇぇ!!!!!(言ってみてえ)


ハハハハハ……
何考えてんだ俺ぇぇぇ!!!


急激に火照った顔がバレないように、ふせめがちに視線を上げる。



(あれぇ??なんか先輩の目ってこんな色っぽかったっけ?な、ちょコレは間違いなく甘い雰囲気なんじゃ……や、マジどうしよう……)


俺は、男であり漢でもあるけれど、何故かこの時、無性にドキドキと胸を高鳴らせておりました。


「やぱイケメンに告られて悪い気しねーな」と、言う答えも、その時行き着いたっていうかね。イケメンパワーってヤツに完璧やられちゃってたんだと思う。


この後、俺が衝撃的な告白を受けるまで、さんっ、にー、いちっ、きゅーーーーー!!!!!!!











「まだ、陸斗は俺のペットだね」







……what(∩・ω・∩)??


な、なんかん゛……想像してたのと違うぞ、可笑しいなぁ。


先輩は俺の髪を優しく混ぜる。


「お前いなくなると寂しいじゃんっ。なぁーぽちー?」


そう言って今度は、俺のほっぺを軽くつねった。







え゙……マジっすか………。


少しだけ、ちょぴっとだけ、












泣いた。