時の流れに逆らって…

『……なんでそんな顔するんですかぁ…匡政様こそ、そんな子いっぱいいるんじゃないんですか……?』

















『……いるにはいる………』

……―ズキッ―……
『……やっぱりいるんじゃないですかぁ−…』

なぜかとても悲しくなった…がなぜか分からなかったので無理に笑った






















『…そんな顔を…するな……』

言葉を発すると同時に藍音は匡政に抱きしめられた

『ッ―…離してッ…』

『すまぬ……少しだけ…このままいでいさしてくれ……』

ビックリして匡政の胸板を押すと途切れ途切れに言って来る…










何だか安心する―…藍音はそんなことを思ってしまった……










しばらくすると離れた……


急に恥ずかしくなって千春を呼び部屋に帰った…




















(ビッビックリした〜先輩と居るときとは違う―……なんでだろぅ?)


部屋に着き座り込んで考える…


藍音は何故自分がこんなにドキドキするのか分からなかった……



















いや、何処かでは分かっていた……匡政に恋人がいることがこんなにも藍音を動揺させていることを……透夜先輩のことを忘れかけている事も……