時の流れに逆らって…

『そなたは腰が抜けて立てれないと思ったが…降ろして良いのだな?ニヤッ』

匡政に図星を突かれて焦る藍音。

『…………このまま……宜しくお願いします……』

『そんなにふて腐れないで欲しいな…助けたつもりだったのだが』

『……いつもこんな顔何です……』

何だか、からかわれた見たいな気がしたので冗談で拗ねてみた藍音

『……そなたにそんな顔をされては…困る』

歩きながら焦り出す匡政

『クスッ―…クスクスッ―…』

耐え切れなくなり思わず笑ってしまった

『やっと笑ったな…』

微笑みながら言う匡政。藍音は不覚にもカッコイイと思ってしまった…

















『……着いたぞ…』

その縁側は本当に日当たりが良かった。降ろしてくれた時には藍音も立てるようになっていた








『では私はこれで戻ろうかな…』

匡政が立ち上がり行こうとすると裾を引っ張られた。

『一緒に…一緒にひなたぼっこしませんか?』

匡政が振り向くと藍音が裾を掴み上目使いで言う(匡政が立った状態で藍音が座った状態なので自然とそうなる)


















二人とも沈黙していると、千春がお団子とお茶を持ってやって来た。

『……?…お二人とも何をされているのですか?お茶をお持ちしましたので親方様も藍音様とご一緒にどうぞ。』

二人の姿を見て不思議がりながら言う千春、変な姿を見られて恥ずかしい二人は目を合わせる事なく千春が持って来たお団子とお茶を食べ始めた