女磨きの法則


「ダイキに用事あったし、話かけようとしてた。だけど誰もいない学習室除いたらお前らいて…ごめん」

アタシは恥ずかしくなったがそれを隠して麦茶を飲む。

「いーよ、いーの。後悔してない。アタシはアタシで頑張る」

「おう…頑張れよ。俺も頑張るからさ。さ…帰りますか」

「あ…」

言おうか言うまいか悩む。

「じゃあ…また明日。なんかいろいろごめんな」

このまま帰ったら

ずっとどこかへ行ってしまうようで

なんだか後悔してしまうようで

悲しくなるような気がして

「す、す、す、すき焼き食べて行かない?!?!」