女磨きの法則


「ジュン君…だったかしら?」

「そうだよ」

「ご飯。食べていきなさいよ」

「え?!?!」

思ってもいなかったお母さんの発言に

驚きを隠せないアタシ。

「お母さんね、すき焼き大好きなの。皆で食べる、ね」

雑誌を見ながら言うその背中は一段と小さく見える。

うん、そうだねと答えたアタシは

再び自分の部屋へ戻った。