私は土手を散歩していた


学校?そんなもんサボ…いや、休みです。




そう、散歩をしていて、何となく空を見上げて


太陽眩しいなーとか思いながら目を細めて綺麗な青空を見ていたんだけど


なんか正面から視線を感じたから見上げるのをやめて正面を見たんだよね



そしてそこにいたのはバカでかい灰色の犬だった。




「………え、でか」



この犬が立てば180センチくらいになるだろう。




「え、えーと」



今だにガン見してくる犬に何故か居たたまれなくなり、声をかけようとすると



「ヴゥー」


と犬が唸った。



…唸った?え?



焦りながら犬と距離をとろうとするとザッザッと片方の前足で土埃をあげる




コイツ…狩る気か…!?




まさかこんな技術が発達した世界で犬に本気で狩られる日がくるとは…




ジリジリと後ろに下がりつつ犬から目を反らさない。



妙な緊張感が辺りに漂う




そして犬が鳴き声と共に襲いかかってくると同時に私も反転して逃げ出す



普通に走ったら絶対捕まるのでグニャグニャと蛇行したりしながら逃げる






そして現在に至る、と。