大丈夫とかいいながらなかなか立ち上がらない。
「せんせ?どっかうった?」
「ぅ...ぅぅん。」
「どこいたいの?」
「足...え、ううん!」
自分で言っちゃってんじゃン。







「ぇ!?ちょっ...滝川くん」
「しーっ。保健室まで我慢して?」
「はぃ...」
下を向いて静かになった。
マジで可愛いって。






「せんせ?そこ座って」
「う...ん」
うーん。
とりあえず湿布はっときゃいいのかな?
んでテーピング??みたいな?






出来上がった先生の足は骨折したみたいだった。
「ちょ...これ大げさじゃない?」
えへって子供みたいな笑顔。
「ごめん。巻きすぎた?」
「全然大丈夫。ありがとう!」






「先生?何で学校きてんの?」
「バス!」
「歩けないよね?おくる」
「いや!本当平気でございます!」
「なんで敬語?ほら、帰るよ」







先生の家まで歩いた距離、どれくらいかかったのかわからないけど...
離れたくない。
確かにそう思った