4月10日。
青山学園入学式。
「隼人!おっすー」
「瞬、お前相変わらずテンションたけーな」
あきれた顔でため息をつく生意気なませガキの俺。
今日から青山学園の1年になる滝川隼人。






「隼人は相変わらずつめてーなっ」
「タッキーおはよぉ」
自分で言うのもなんだが俺はもてる。
男にも女にも。
親に似て整った容姿。
まぁ悪くもない頭。
要領がいいって感じで先生のお気に入り。







昔から女に困ったこともなければ先生に怒られたこともない。
いつも周りには人がいて、自分から何かをもとめたことなんてなかった。

















この日、俺はあいつに出会った。
いつだって求められてきた俺に、人を思う気持ちを教えてくれたあいつに。