「本当…このまま時間が止まってくれればいいのにね…」


「えっ…?」

テツは香澄を見つめ、香澄はテツの手を強く握った。



次の瞬間、テツの手から香澄の手が離れた…。香澄は少し淋しい顔で言った。


「テツくん。また遊びに行こうね…!…絶対の絶対に行こうね!」



「うん…また行こう」



「またメール…していい?」



「いつでも…メール待ってるから…」



テツはその場を離れることが淋しかった。

香澄と離れることが、なぜか淋しい気持ちにさせていた……。