泣き疲れた香澄の手を引き、テツは駅のベンチに座った。

香澄もテツの隣に座った。


「…落ち着いた?香澄ちゃん…」


香澄はうつ向いたまま頷いた。




「僕で良ければ…話してよ……。心に溜め込むのは良くないし…。」


「…テツくんは、本当に変わらないよね…」




「…えっ!?」




「相変わらず真面目で…心配性で優しくて……昔と変わらないよね…って言っても、あの時一度だけだったけどさ…」



「香澄ちゃんも…変わってないんじゃない…?」