「大丈夫だから…君って心配性ね。それに…超真面目だし…。普通、誰も居なきゃ、記録なんて書いていかないわよ…みんな。保健室の常連の私が言うんだから、間違いない!」



「そうなんだぁ…僕、書かなきゃいけないって思ってた」



「そういう人は…私初めて見たわ。私の周り適当な人ばかりだったから…」

香澄は笑いながら、立ち上がった。そして……。


「早くやっちゃおうか…テツくん…だっけ。手伝ってよ♪」



初めて香澄が笑顔で話してくれた…。



「うん!」




2人は、この日初めて会った感じがしなかった…。





――それ以来、この2人が話す事はなかった――……