「…香澄。3-C」




香澄はうつ向いたまま答える。





「…確か…君も図書委員だったよね?僕も図書委員なんだ…」

記録を書きながら、テツは話した。



「…あなたがもしかして、3-Aのテツって言う人?」

香澄は顔を上げた。




「そうだけど…?」





テツは初めて、香澄が目を合わせてくれたので…思わず、笑顔で見つめてしまった。




『小柄な女の子だなぁ…』
改めて思った…。