心配そうな顔のテツを見て、女の子は少し警戒を解いた。



「…大丈夫…。ありがとう」


「保健室行かなくて…」




テツの言葉を遮るように

「大丈夫…立てるし……」



女の子が立ち上がろうとした途端……




「!!!」




フラついて倒れてしまった。





「ほら…!つかまりなよ」


テツは女の子の腕を自分の肩に捕まえさせて、立たせた。





「…ありがとう……」


女の子は照れ臭そうに呟いた。







2人は無言で、保健室に向かった………。