「…恵ちゃん。聖斗くんも…来てくれたんだね…」



テツは、恐る恐るカスミの手に触れた。



「…カスミ……」





テツの温もりが感じられなくなった手を見て、カスミは察した。







「透けてきたんだね…。もうすぐ、みんなとお別れなんだね…」





カスミは、毅然としていた…。