『違うよ…君は慌てん坊だな…。君が悩んでいるみたいだから…様子を見に来たんだよ』


カスミは窓に向かって、話し始めた。



「この50日間は、ホントに楽しかった…。でも、テツと1時間しか話せないのがね……。何をどう話したらいいんだか…せめて、丸一日話したらいいのに………」



『…1日話させろと……?』


カスミは、哀しげに言う。



「…話せたらなぁ…って言ってみただけだよ。いくら神様でも、1時間から1日にするなんて…できないでしょ?」




神様は少しムキになって言う。


『できないコトはないよ…私は神と呼ばれているのだから…』