聖斗が答えるが、恵子が冷静に言った…。




「カスミが1人で…テツくんにきちんとしなさい…」





「えっ!?…恵ちゃんいてくれないの!?」




「…アンタねぇ、最後なんだよっ!!だからこそ…私達がいなくても、カスミだけでテツくんにきちんとしなきゃいけないんじゃないの…?カスミとテツくんの事なんだから!!」




「恵子……」



聖斗は、恵子の目にうっすら涙がにじんでいることに気がついた。


「…そうだよ…ね。いつまでも恵ちゃん達に甘えてちゃいけないね。最後まで迷惑かけちゃ…ダメだよね。恵ちゃん…聖斗くん。ありがとうね……。私、頑張るから!!」



カスミの目にも涙が溢れていた…。



「…頑張れよ。カスミはテツくんの為なら強くなれるんだからさ…」



3人は絆を強めたのだった。