「それでもいい…!彼にもう一度会いたいっ!!」


『もう1つ誓約がある。彼と居れるのは、喋らなくても…50日だけ。もし…50日経てば君は消えて、ここに戻って来られなくなる…』



「わかりました…ありがとう神様!!…でも、なぜ?」



『なぜ……?』



「なぜ、私にそこまでしてくれるの…?」




『…君の、あっちの世界にある心が強すぎる…。それだけ気持ちが残っていると、やがて闇の世界に引きずられてしまうから…手を差し延べただけだ…』



「優しいのね…神様は」



『君は本当なら、転生しているはずなんだよ…なのに…』




「ありがとう。私…行ってきます。それで、必ずまた戻ってきます……」






――気がついたら、テツのアパートの前に倒れていたのだった……。