念のために、聖斗に尋ねてみた。



「…一人か?」




『当たり前だろっ!そうそう恵子を連れてくるかよ…早く開けてくれよ〜』


テツは、覚悟を決めた。



「家に入っても…驚くなよ…」




『何言ってるんだよ…わかったから、開けろや!』


ガチャッ…



少しイラついた聖斗がテツをにらみながら言った。



「お前は…あれから何も連絡せずに何やって……」




聖斗は部屋の窓に目をやると、話が止まってしまった……。



テツの隣に女性が……しかも、見たことのある『彼女』がいるという、信じられない光景が写ったのだった…。