香恋の目には涙が浮かんでいた。



「香恋ちゃん…?」

そして、亜澄の目にも涙が……。



恵子と聖斗は、香恋と亜澄の涙に戸惑った。




「恵ちゃんが…泣いてるからぁ…。香恋すごく…悲しくなったの…」


「亜澄も…。恵ちゃんなかないでよ〜」



ハンカチを恵子に渡して、香恋はポケットからティッシュを取り出して、亜澄にも渡して、鼻をかんだ。