ヤクザのオッサン

「誰が糞親父だって?」


ドアの入り口には、
スーツに髪セットしてあってデカイ組長。


「組長。お疲れっした。
キキさん元気っすよ~。」

キキさん。
組長の前ではこんな感じなのか。


「組長、愛斗が煙草くんない。」



「組長…はよせ。遊星でいい。煙草なんか未成年が吸うんじゃない!」


「親みたい~。遊星うざい…」



うざいって…ヤバかったか…


愛斗の顔がヤバイって言ってる。



でもうざいんだから
しょうがなくね?



「生意気なガキが…」


「いふぁい~いふぁい…
ふぁなしぇ!じじー」

むに~ってほっぺたつねられてます。


「なんだと?もっぺん言えこら!」



「ごめんなしゃーい」



「宜しい。」



「キキさんだけっすよ~
組長にこんな態度とって
沈められねーの。女にも容赦ねーんだから。」



そうなのか。


まっいっか…うん。



「愛斗、サンキューな。
戻っていいぞ。」



「はい。キキさんまた。」


「愛斗じゃね~」





愛斗が帰って、
ベッドにドカっと座る遊星。



煙草の煙が腹立つ…



吸いてえのに…



「キキ、顔お化けみてえ…ふふっ」



ほらっと渡された鏡には


「なんだこの顔!ひでえ~」



目が青くなってるし…



口きれてる…



化けもんみてえだな。