パチパチっと目が覚めたら…

金髪オールバックのどアップ。


「きゃっ!!…」


「きゃっだって!お前女の子だな~。うまそ~」


喰うな…喰うな…。


っつうか目がグリーン。
さっきの虎のオッサンより見た目が若そう。



「オッサンもヤクザ?」


「オッサン…っ。傷付くわ~
俺20だけど…」


「ごめん。口癖…。
じゃお兄さんもヤクザさんでありますか?」



「そうだよ。組長今さ、仕事してっから、お守り頼まれたから来てやったわけ。」


「そう。それよりさ…
顔…ちけえんだよ。ハゲ!」


「ハゲてないし。
口わりいんだから。キキ。」


ちょい…待て。


なんでうちの名前しってんだよ…



「真瀬 キキ。17才。
住んでる所は若葉園…。女の子なのにやんちゃな不良娘。
男の喧嘩を買っちゃうどうしようもない子。」



「な…なんで…?」



「ヤクザパワー半端ないからね~。」



恐…知ってやがる。


うち真瀬 キキ。17


親なんつうもんは居ない。
赤ん坊ん頃に捨てられました。

そんで今は施設に居る。
学校なんて金ねーし行ってない。


たまにバイトして、
たまにパチンコ行って…

適当な友達と遊ぶ。


基本的に人は信じない。


で、1人が楽チン…。


「あ…そんでオッサンの家にうちがいる理由は?」


「ぼっこぼこになった
キキがうちの事務所におっこってて、たまたま事務所から出た組長が連れてきたんだよ。まぢ顔ヤバイよ?」



顔…

つか今何時だ?


時計をみたら夕方でした。

寝過ぎたな。


で…


「顔見たいんだけど…
なあんか足いたいんすけど…」



「折れてる。全治1ヶ月だなっ。右足骨折。頭軽く3針だな。」


「病院もオッサンが?」


「そ。感謝しねえと~。
つうかオッサンじゃなくて、責めて組長ってよんだげてよ。地味にショック受けてたからさ。」



結構ナイーブ。笑っ



つか体いてえ~。


怪我しすぎだろ~ようち!