ヤクザのオッサン

ーキキー


キイッ。とドアがゆっくり開く。。。




ゆ…うせい?




「キキ…。大丈夫か?」


ドアからゆっくり出てきたのは…



うちの大好きな人。





「遊星!!血!血!
いやだよ…死ぬな…
おいてくな…」


血だらけの遊星を見て、


今までの地獄から解放された安心感


いろんな気持ちが交差して


混乱する。



するとゆっくりうちの隣に腰をおろした。


そして優しく抱き締めてくれた。



「バーカ。
こんなんでくたばんねえよ。」



「う゛~ッグスッ
ゆ゛~せいッグスッ…」



「ふふッ泣くんじゃねえよ。…ってお前顔…」


うちの右頬の傷を心配そうに見る…



「こんなの…平気だっつの…」



「そうか…。
キキ。アイツに…他に何された?」



…。



「だ…」


「やっぱり言うな。」


抱かれたなんて言ったら…


「嫌いになる?」


「ならねえよ。お前は一生俺の犬。」



そう言うと優しく
キスをした。




ずっと待ってた。



このキスを…




ゆっくり離した後


優しく微笑んだ。




「遊星!!キキ!」



慌て入ってきたトウヤ。


「トウヤ!遊星が…」



「あぁ。
とにかく早くにげんぞ…」


「キキ、全くお前は…」


トウヤがクシャっと頭を撫で


鍵を開けてくれた。