どんくらいたったんだろ…


目が覚めた。


まだ意識がはっきりしなくて…

気持ち悪い。



「やっと目覚めやがったか…お嬢ちゃん。」


うっすらと移る顔が
遊星じゃない…



遊星…じゃない?



!!!!



「っ!!ジジー!ジジーどこ行った!」


「お前の父親はひでえな~金のタメなら何でもやるんだ。娘と引き換えに…。」


やっぱりアイツ父親か。
どーでもいい。
どーせこうなる。


うちは必要ない人間…



つうか…


「お前誰?此処どこだ?」

目の前には
ヤクザマンガとか映画からまんま出てきたみたいな奴。
黒髪オールバック
目に傷がある。




「っチっ…うっせえガキだな。俺にでかいくちたたくんじゃねえよ!」


グイっ


髪を引っ張られた。


糞ジジー。



「だから!テメエ誰だってきいてんだ!」


「ククっ…嫌いじゃねえかも…威勢がいい女も。
俺は宇治島 セツナ。
愛川遊星とおんなじ組長だ。」



宇治島…

関東連合…No.3。


まさか…



「テメエ遊星に何かする気か?」


「お前次第。
されたくなかったら俺の言うこと聞くんだな!」


ベロっと
顔をなめられた…


気持ちわりい。


つまりうちは
父親にうられたのか


宇治島に。


そんで宇治島は多分
愛川組にしかけてる…