青春途上中〈4〉

長電話っても10分だ。
時々、あいつはイカれてるじゃないのかと思うときがある。

「次は松橋さん、お願いします」

「呼ばれたんで」

変な野郎から離れられると安堵する。

すれ違い様に松橋は篠原にお疲れと声を掛けた。
「おー」と気だるそうに言うと手を差し出して来た。

「煙草くれ」

「持ってねぇよ。
置いてきちまった」

「そか。
早く終わらして帰るぞ」

頭をポンポンと撫でてから篠原は向こうに歩き出した。